2002年1月13日日曜日

奇跡

この時期、全国民の頭を悩ませるのは
自販機などで販売している缶のコーンスープであろう。
そう、全てのコーンを食べることは至難の技である。
これはどんなにADSLが普及しても
解決することは容易ではない。

「特攻野郎Aチーム」を見て育った僕のような人間は
舌を血だらけにしてでもコーンを救出するべきか。
否、「冒険野郎マクガイバー」のような科学の力で救出すべきか。
仕事をサボりながらも、私は苦渋の選択を迫られていた。

とりあえず、缶を口にあて空を見上げた。
私は缶を叩いてコーンを落とす方法に身を委ねてみたのだ。
この方法だとコーンの救出と星座の観測を同時に味わえる。

やがて小さな奇跡が起きる。

私は見上げた夜空に流れ星を目撃したのだ。
「ナイトライダー」を見て育った僕は慌てて願い事を試みたが
最後のコーンをノドチンコにヒットさせてしまう。
願う暇も無く、念願のコーン救出作戦を成功させたのだ。

私とコーンを置き去りに、星座はいつまでも輝いていた。

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